今回の記事では最短でTOEICを攻略するための勉強法について解説していこうと思います。
注意ポイント
この勉強法はあくまでTOEICのためのものです。そのため、すぐにTOEICで高得点を取りたい方、もしくは英語学習の基礎をすでに終えて、TOEICの勉強法が知りたい方にとっては非常に有益な情報となると思います。
英語力 を伸ばしたい方は以下の記事が参考になるでしょう。
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TOEICはその他の試験( IELTSやTOEIC)と比べて、語彙や文法の面から見ても、それほど難しい試験ではありません。また、アウトプット(スピーキングやライティングの試験)もないため、英語が話せなくても高得点を取れるような仕組みになっています。
そのため、これから紹介する教材を正しい方法で使用し勉強を重ねれば、30日ほどで700点を越えることも難しくはありません。TOEIC対策講座等にも通う必要は全くありません。この記事を読むだけでいいのです。
では早速、TOEICの勉強法について触れていきたいのですが、その前にまずTOEICとはどのような試験なのかを把握しておきましょう。
目次
TOEICは2種類ある
TOEICは主にTOEIC IPテストとTOEIC 公開テストの二つに分けられます。
ちなみに今回の記事はTOEIC IP、公開両テストに対応しています。
以下その主な違いや利点を述べていきます。
TOEIC公開テスト
公開テストは世界(ETS)公認の公式スコアです。受験費用は約6000円で、誰でも受験可能です。
試験内容はリスニング、リーディングそれぞれ495点満点の計990点満点で、毎回新しい問題がETSにより作成されます。そのため、傾向が突然変わることもあります。また近年難化傾向にあるため、しかりとした対策が必要です。
TOEIC IPテスト
次にTOEIC IPテストについてなんですが、このテストは団体ごとに受験可能で個人での受験は不可能です。また、公式のスコアではないため、履歴書に書いたとしてもそれを評価するかしないかは企業によります。
公開試験との大きな違いは受験費用と試験内容になります。受験費用は団体によって変わってきますが、一般的には公開テストの半分くらいの費用で受験できる場合が多いです。
また試験内容に関して言うと、リスニング、リーディングそれぞれ495点満点の計990点満点という点は変わりはないのですが、IPテストの場合はすべての問題が公開テストで以前出題された問題から出題されます(いわゆる過去問)。
まずはTOEICについて分析する
ほとんどの受験者はとりあえず教材から買おうとしますが、それはやめてください。どんな試験もまずは分析をしなければ適切な勉強法を編み出すことはできません。
がむしゃらに学習を始めるのではなく、分析をし、計画を練ってから、学習を始めるのはすべての分野において共通しており、英語もまた同じです。
上の図からわかる通り、リーディングの方が正答数に対するスコアがリスニングよりも低くなるようになっています(要するにリーディングの方が点が取りにくい)。
また、著者を含めほとんどの受験者はリーディングの方が難しいと感じるため、リスニングよりもだいたい50点は低い点数が出ると見積もっておいた方が良いです。
以上の理由から、仮にTOEIC700点を目指す場合、リスニング375点(正答数約7.5割~8割)リーディングは325点(正答数約6割5分から7割)くらいを目標に設定してみましょう。
(ちなみに点数のレンジ(範囲)が広い理由はテストによって点数補正が行われるからです。そのため、テストがいつもよりも難しく感じたとしても、そこまで心配しなくて大丈夫です。)
また、TOEICは7つのパートから構成されています、パート1から4はリスニングで、パート5から7はリーディングです。
リスニング 計100問
Part | 形式 |
Part1 | 図を見て答える問題(6問) |
Part2 | 質問に対して正しい応答を選ぶ問題(25問) |
Part3 | 会話を聞いた後、それに関する問題に答える(39問) |
Part4 | 説明を聞いた後、それに関する問題に答える(30問) |
リーディング 計100問
Part | 形式 |
Part5 | 短文の穴埋め問題(30問) |
Part6 | 長文の穴埋め問題(16問) |
Part7 | 1つの文章とそれに関する問題(29問)、複数の文章とそれに関する問題(25問) |
TOEICを最短攻略するには
上にも述べたようにTOEICは一般的にリーディングの方が難しいと言われています。そのため、リスニングでより高い点数を取っておくことが重要になってきます。
勉強の順番、全体像は以下の通りです。
- まず毎日単語を覚えながら以下で紹介するリスニングとリーディングの教材をこなす。
- ある程度の力がついたら公式問題集を1回分だけ解いてみる。
- 解いた問題を復習する。(復習はすべて精読)
- 多く間違った、もしくは苦手なパートを専用教材を使って補強する、見直す。
- 公式問題集の残りのもう1回分を解く。
- ③④⑤を繰り返す
それでは一つずつ解説していきます。
「単語」なしでは戦(いくさ)はできぬ
単語はリスニングにおいてもリーディングにおいても最も重要です。TOEIC600点〜700点を目指す方には以下の単語帳を強くお勧めします。
正直この教材だけで600点から700点取得は可能です。この単語帳を完璧に覚えた、もしくは少し簡単に感じたという方はその時点でおそらく600点を切ることはまずないでしょう。
700点、もしくはそれ以上を目指して単語を補強したいという方には以下の単語帳をお勧めします。
間違えないでください。金のフレーズではなくて金のセンテンスです。
こちらの単語帳にも取り組んだ方が、より700点を取得しやすくなるので銀のフレーズを覚えた後で余裕があれば挑戦してみてください。
どうやって単語を暗記すれば良いかわからない方のために、別記事で単語暗記法について紹介します。
リスニングは聞き取りと意味取りから成る
はじめに、リスニング学習の大まかな流れを以下に記載しておきます。
- まず問題を解いてみる
- 自分は意味取りが苦手なのか聞き取りが苦手なのかを考える
- それぞれの学習法(以下に記載)を行う。
- 以上を繰り返す。
それでは説明していきます。
リスニングは大きく2つの能力からなります。1つは聞き取りの能力、もう1つは意味取りの能力です。
そのため、2つのパターンに分けてそれぞれ学習法を変えてください。
- 単語やそもそも何を言っているかわからない(聞き取りができていない)→聞き取りの練習が必要→文章を見らずに聞こえてきた音を後からつけていく練習(シャドウィング)
- 単語はある程度聞こえるが、意味がわからない(意味が理解できていない)→意味取りの練習→文章を精読(リーディングと同じ)した後に文字を追いながら何度もリスニング。聞こえてはいるのでシャドウィングはあまり必要ない。
これらを意識して、まずは問題を解いてみましょう。その後で、自分にはどちらの学習が適しているのかを確認しましょう。
英語初心者は基本的に、聞き取りの練習→意味取りの練習の順番です。
ちなみにリスニング初心者の方には以下の参考書をお勧めします。
以下の参考書を使えば短期間でTOEICのリスニングのすべての問題に対応できるようになるでしょう。
リーディングは精読と速読と多読
リーディングの学習は以下のプロセスで行います。
- まずは問題を解いてみる
- 間違った問題だけでなく、全ての文章の精読(わからなかった単語と文法、文章の意味をすべて洗い出す)(精読)
- 何度も読んで読むスピードに意味理解がついてくるかを確認(速読)
- ①〜③を繰り返す(多読)
はじめに言った通り、単語力は非常に大事です。仮に単語帳に収録されていた単語にもかかわらず意味がわからなかった場合は単語力の補強にもしっかり努めてください。
リーディング初心者の方には以下の参考書をお勧めします。
以下の参考書をこなせば、リスニング同様、リーディングにおいてもある程度の力はつけられると思います。
TOEICの中で最も難易度が高いのはパート7です。リーディングはパート5とパート6で合わせて46問(100問中)あります。最低6割5分をを目指せば良いので、パート5と6で40問正解すればパート7では25問だけ正解すればいいことになります。そのためパート5と6を重点的に練習しましょう。
最後は公式問題集で総仕上げ
当たり前ですが、公式問題集は最も重要な教材です。
公式問題集は解けば解くほど点数が伸びるので、できれば2冊くらいは欲しいところです。ちなみに1冊で2回分の模試を解くことができます。(2冊で4回分)
上にあげた公式問題集をすべての問題を暗記してしまうほど何度も解き直し、文法、単語、フレーズを一つ残らず完璧に暗記してください。それだけで相当な力がつくことを保証します。
また、英語学習者の中には一回はじめに模試を解いてみた方がいいという方がいるのですが、それは一概に正しいとは言えません。はじめにも言った通り、公式問題集は本番に最も難易度が近くクオリティの高い非常に貴重な資源です。
そのため、すでにある程度の英語力(基礎英語力)がある人は力試しに公式問題集を1回分解いてみてもいいとは思いますが、英語力がないとわかっている状態で解くのは、英語が全くわからない状態で海外ドラマを英語字幕で見ようとするようなもので、ほとんど意味がありません。
最後に
今回はTOEICの勉強法(特にTOEIC受験初心者、600点から700点の取得を目標としている方向け)についてまとめてみました。
何度も言いますが、この記事の通りに上にあげた教材を使いこなせば600点から700点は一瞬で越えることができます。
ただ中には、時間がなく、上記にあげた勉強を一通りできそうにない方ももちろんいらっしゃると思います。
そういった方にはスタディサプリTOEICテスト対策 がおすすめです。
このアプリのおかげで600点や700点を取得している人は多いです。今だけ7日間無料で体験できるので「時間がないけどどうしても今すぐ結果を出したい」という方のみ、このアプリをひたすらこなすようにしましょう。