
今回の記事ではそういった疑問に答えていきます。
本記事で解説する内容
- 交換留学の要件
- 交換留学にかかる費用
- 交換留学のメリット
- 交換留学する前にやっておきたい4つのこと

交換留学とは
交換留学とは「学生交流」を目的に半年から1年間、提携先の大学に留学する制度のことです。
留学期間は在学扱いとなるため、在籍している大学に授業料を納めていれば留学先大学では授業料を徴収されません。留学先で取得した単位は帰国後、所属学部に申請し認められれば単位として換算されるため、4年間で卒業することも可能です。
交換留学の要件
一般的に交換留学をするために必要なことは以下の3つです。
- TOEFLかIELTSで一定スコアの取得
- 大学で一定の成績(GPA)を収める
- 面接を受ける
TOEFLかIELTSで一定スコアの取得
まずは資格取得です。TOEFL ITPのみで留学できる大学もあればTOEFL IBTかIELTSを受けないと行けない大学もあります。詳しくはご自身の大学の応募要件を確認しましょう。ちなみにイギリスはIELTSしか受けつけられないので、イギリス留学を考えている方はIELTSを受けましょう。
また、一般的にTOEFL ITPで500点、TOEFL IBTで60点、IELTSで5.5、を交換留学の基準として定めている大学が多いので最低限これらのスコアを取らないと交換留学はできません。
TOEFLかIELTSかで迷っている方はこちら↓
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大学で一定の成績(GPA)を収める
次に、大学で一定の成績を収めることです。これは大学によって基準が違いますし、提携先の大学から要求されることもあります。私の大学ではGPA2.2以上でしたが、大学によっては2.5や3.0のところもあるでしょう。詳しくはご自身の在籍されている大学の国際センターで確認をしてください。
面接を受ける
大学によっては面接試験を行なっているところもあります。こちらは大学によって実施状況が変わってきますので、ご自身の大学の留学センター等で確認を取ってください。仮に、面接がある場合は「なぜ留学をしたいのか」と「留学する目的」を明確にしておきましょう。
交換留学にかかる費用
ここからは、交換留学にかかる費用について解説していきます。
授業料
上にも述べたように、自分が所属している大学に学費を納めるだけで、基本的に提携先大学の学費は全額免除されます。
教材費
私はアメリカに留学したのですが、洋書はとにかく値段が高いです。教科書一冊の平均価格は1万円前後で、人によっては教科書だけで10万円を優に超えることもざらでした。
ただそこまで心配はいりません。海外の大学では日本と違い中古市場が盛んで、大学が中古本を半額で販売していることがよくあります。また、新品の教科書や中古本は使用後に大学に売却できるので、実質かかる費用はそれほど高くありません。
渡航費
渡航費に関しては、アメリカやヨーロッパであれば安くて片道15万円、高いものだと30万円を超えることもあります。アジア圏内であれば片道10万円を超えることは無いでしょう。
保険
保険に関しては、大学側が学生用の保険を紹介してくれるはずですので、その保険に加入するようにしましょう。自分で新しく加入する必要はありません。
居住費
交換留学生は基本的に留学生寮に入ることになります。(高校の交換留学はホームステイが多い)寮費は欧米であれば月に7から10万円は覚悟した方がいいでしょう。
食費
基本的にどの大学でもミールプランがいくつか用意されているケースが多いです。
私の派遣先大学では、フレックスの値段とカフェテリアに行く回数によってミールプランの値段が違いました。通常は年間、総額で20万円ほどで済むと思われますが、こればかりは食欲次第なので人によるとしか言いようがありません。高くても30万円を超えることはないでしょう。
基本的には大学の食堂(カフェテリア)に通うか、自炊になると思われます。
ここまでの費用(アメリカ留学を仮定)を以下の表にまとめてみます。
種類 | 費用 |
授業料 | 0円 |
航空券往復 | 30万円 |
教材費 | 5万円 |
保険 | 10万円 |
寮費 | 80万円 |
食費 | 20万円 |
その他(携帯、旅行、交通、雑貨等) | 15万円 |
総額 | 160万円 |
上記の通り、通常であれば160万円かかるのですが、実は私は学生支援機構から返済不要の奨学金を80万円給付してもらっていたため、ほぼ半分の80万円で留学することができました。通常、欧米に語学留学する場合、1ヶ月ほどで40万円近くかかるため、2ヶ月分の金額で約1年間の留学ができたことになります。
このように、交換留学にはとにかく多くのメリットがあります。
交換留学のメリット
ここからは上にあげたメリットも含め、交換留学の主なメリットを紹介していきます。
授業料がタダ
なんども言ってる通り、まず1つ目の大きなメリットは授業料免除でしょう。
特にアメリカ留学となると通常は年間で300万円〜500万円はかかります。これが免除になる留学制度は交換留学以外にありません。
4年間で卒業可能
現地の大学で取得した単位は日本の大学の単位に換算できるため、4年間で卒業することも可能です。
就活で評価される
就活市場では交換留学生は他の文系学生よりも評価が高い傾向にあります。
やはり交換留学をすると現地での経験が面接の際のネタになることも多いため、企業から高く評価されるのでしょう。また、英語力も高めておくと良い評価を得られるため内定にぐっと近づけます。
ちなみに、帰国後はTOEICを受けておくことをオススメします。現地で伸ばした英語力を証明する資格があることで、就活の際にあなたの評価をさらに高めてくれる材料となるはずです。
「就活で必要とされるTOEICの点数について」は以下の記事にまとめています。
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あわせて読む就活にTOEICは必要?何点取れば有利になれるのか実体験を基に分析してみた
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返済不要の給付型奨学金がもらえる
交換留学生は大学の代表です。ワーホリや語学留学と違い、大学が金額面で大きな支援をしてくれるケースが多いです。ちなみに私の大学では全ての派遣留学生に最低20万円以上は給付していました。
また、大学によっては海外派遣留学生用の奨学金の種類が豊富にあり、学生の家庭環境と成績によっては全額給付をしてくれる大学もあります。
家庭的に留学費用が払えない方向けに、学生支援機構が支援している制度がいくつかありますので紹介しておきます。交換留学に対応している有名な給付型奨学金は以下2つになります。
- 海外留学支援制度(協定派遣)
- トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム
海外留学支援制度(協定派遣)
こちらは日本の大学、大学院、短期大学、高等専門学校に在籍している学生を1年以内の期間派遣するプログラムを実施する場合、そのプログラムを支援し、資格・要件を満たす学生に奨学金を支援する制度です。
トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム
こちらの支援対象は、海外インターンやボランティア、フィールドワークなどの実践活動が含まれている留学計画で、海外に向けて日本を発信するプロジェクトや留学促進活動に主体的に取り組むことが求められます。
通常、理系の学生が選ばれることが多く倍率も高いため、文系学生にとってはかなり難関であるといえます。また、事前事後研修等もあるためそれなりの手間はかかります。
留学前にしておきたい4つのこと
最後に、「留学前にこれだけはやっておきたい4つのこと」を解説していきます。
英語力はできる限り伸ばしておこう
最も大事なのは英語力といっても過言ではありません。私は事あるごとに英語に悩まされました。特に交換留学はワーホリや語学留学と違い、大学への留学なので現地の学生と同じ授業を受けることになります。
、大学の授業を聞き、ディスカッションで発言するためにも、まずはスピーキングとリスニングを徹底的に伸ばしておきましょう。
リーディングとライティングは後からどうにでもなります。しかし、「聞けない、話せない」は、現地の人から迷惑がられる原因にもなってしまい、留学の充実度にも大きく関わってきます。
「向こうに行けば英語は自然に伸びるだろう」と考えている人は留学先でボコボコにされます。
英語力を上げる方法は以下の記事を参考にしてください。
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あわせて読む英語初心者が完全独学で英語が話せるようになった、たった4つの勉強法
クレジットカードを複数枚作っておこう
日本では現金をよく使用しますが、海外、特に欧米では現金をほとんど使用しません。盗難防止や送金手数料の観点からも、現地ではクレジットカードで生活することをオススメします。
また、カードを紛失した時のことも踏まえて、最低2つ以上は作っておきましょう。留学を考えている方はなるべく早くクレジットカードを申請しておくことをお勧めします。
ちなみに、海外ではマスターカードかVISAカードしかほぼ対応していないため、JCBカードはオススメしません。
特に三井住友カードとクレディセゾン海外専用カードの2つはかなりオススメです。
理由は、上記2つのカードは国内だけでなく、海外のVisaまたは加盟店でのショッピングや海外ATMでの現地通貨引き出しなど、世界各国で便利に使用できるからです。
クレジットカードは簡単かつ無料で作れるので忘れないうちに作っておきましょう。
Amazon Primeに入会しておこう
実はAmazon Primeに入会すると、海外に行った時に非常に便利です。Amzon PrimeとはAmzonの商品が送料無料で注文できたり、Prime Videoが見放題になったりするAmazonの月額500円でサービスなのですが、その中でも学生は特にAmazon Prime Studentに入会しておかないと確実に損です。Amazon Prime StudentはAmzon Primeの特典に加えて、音楽の視聴し放題、読書見放題でなんと月額250円なんです!しかも下記から登録すれば今だけ半年間無料で体験ができます!(いつでも解約できます。)
また、Amazonはもともと海外の会社なので楽天やヤフーと違い、日本にいる時とほぼ変わらないサービスを受けることができます。

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携帯会社をどうするか決めておこう
留学する際は基本的に日本の携帯会社を解約することになります。ただし、アメリカに行く場合はソフトバンクでも大丈夫です。
ソフトバンクはアメリカ現地にも回線があるため、日本にいる時と変わらない料金で携帯を使用できますが、他社の場合は「海外パケットプラン」のようなものに加入しないといけないため、月額5万円くらいかかります。
以下、表にわかりやすくまとめましたので参考にしてください。
アメリカに留学 | それ以外の国に留学 | |
ソフトバンクの方 | そのままでOK | 解約し、現地で格安SIM会社と契約 |
それ以外(au、docomo等)の方 |
解約し、現地で格安SIM会社と契約するかソフトバンクに乗り換える |
解約し、現地で格安SIM会社と契約 |
2万円の現金キャッシュバックで格安でソフトバンクに乗り換えたい方はこちら
まとめ
今回の記事では交換留学について徹底的に解説してきました。
本記事のおさらい
- 資格試験のスコアや大学のGPAなど交換留学の要件を確かめること。交換留学の費用は150万円から200万円ほど。
- しかし奨学金給付によって100万円以下に抑えることも可能。
- 交換留学のメリットは主に以下の4つ。
- 授業料がタダ
- 4年間で卒業可能
- 就活で評価される
- 返済不要の給付型奨学金がもらえる
- 留学前にしておきたいことは以下の4つ。
- 英語力をできる限り伸ばしておく
- クレジットカードを複数枚作っておく
- 授業はすでに知識のある分野を選ぶ
- 携帯会社をどうするか決めておく

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