
今回の記事はそういった疑問に答えていきます。
本記事で解説する内容
- TOEFLとIELTS、TOEICのそれぞれの試験内容
- 上記試験を受ける目的
- 資格と英語力の関係
結論から言うと、まず、そもそも試験の目的が違います。 詳しく見ていきましょう。
留学のための試験
留学とは、ここでは大学、専門学校、コミュニティカレッジ等に入学、もしくは派遣されることを意味します。(ワーホリや語学留学等は含まない)
一般的にアメリカの場合はTOEFL iBTが要求され、イギリス、カナダ、オーストラリアではIELTSが要求されます。(アメリカでもIELTS可の大学は多い)
では、それぞれの試験の特徴を見ていきましょう。
TOEFL iBT
TOEFL iBTはアメリカ発祥の全世界で幅広く受けれている英語のテストで、全てコンピューター上で行われます。(スピーキングもマイクに向かって一人で行う)もちろんアメリカ英語です。
一般的にTOEFLというと、こちらのiBTの方を指す場合が多いです。
試験内容はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4セクションからなります。各30点満点の合計120点満点です。
だいたい60点がアメリカへの大学留学の最低ラインと言われており、80点取れば大学院レベル、100点を超えてくると、ハーバード大学などの有名大学(院)への入学も可能であると言われています。
大学のうちに80点を取っておけば優秀と言われるのではないでしょうか。
TOEFL ITP
TOEFL ITPは数年前までは世界公認の正式な英語資格として認められていましたが、現在は廃止されています。しかし、日本では多くの大学で交換留学の選抜やクラス分けのための試験として現在も利用されています。
試験内容はリスニング、文法、リーディングの3セクションからなります。
各セクション68点満点(リーディングだけ67点満点)で採点され、 総合スコアは3つのセクションの平均を100倍した数字で表示されます。 満点は677点。 例)listening55,gramer50,reading45の人→500点
(ご覧の通り、TOEFL ITP にはアウトプット(スピーキング、ライティング)の試験はありません。)
TOEFL ITPの勉強法はこちら↓
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IELTS
IELTSはイギリスのケンブリッジ大学が主催しており、アメリカの一部の大学を含めた全世界で公認されている英語資格試験です。日本ではあまり有名ではないですが、実は世界で最も受験者の多いテストになっています。
試験内容はリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングからなるのですが、TOEFL IBTと違い、紙ベースの試験となっており、スピーキングは対面式で行われます。
それぞれ9点満点でそれらの合計を平均した値がオーバーオール(全体の点数)となります。
例)listening6, reading5, writing6, speaking5の人→5.5
一般的には5.5点が大学留学の最低ラインと言われており、6.5~7.0が大学院レベルであると言われています。一般的に大学のうちに6.5を越えれば優秀だと思われるでしょう。
IELTSの勉強法はこちら↓
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就活や社内昇進、大学院のための試験
TOEIC
TOEICは基本的に就職や社内での昇進、大学院進学を目的に受験する人が多いです。
試験内容はリーディングとリスニングのみです。(TOEIC SWはマイナーなので、ここでは馴染みのあるTOEICについて)
スコアはリーディング495満点、リスニング495満点の合計990満点で算出されます。
さらに、TOEICの内容は上にあげた3つの試験とは大きく異なる点があります。
- 試験内容がリーディングとリスニングのみであるということ。
- 単語や試験のレベルが他3つの試験と比べて簡単であること。
- 英語力を図る試験というよりは英語テクニック試験に近い。
TOEICの勉強法はこちら↓
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資格よりも英語力
英語力を伸ばしたいのであれば、資格のためだけの勉強はできる限り避けましょう。
英語力を伸ばすためにはまず、英語の基礎の学習から行わなければならないのですが、この基礎学習が出来上がっていないのにも関わらず試験の勉強だけをしていると、実用的な英語が身につきにくくなります。
[aside type="warning"]ただし、TOEFL IBとIELTSにはスピーキングの試験があるので、この2つの試験に関しては積極的に受けても良いでしょう。[/aside]
ちなみに「TOEFL、IELTSの試験の点数が高いのに、TOEICの点数は低かった」という人はほとんどいません。
しかし、その逆はいます。
いくらTOEICで高得点が取れたとしても、本当の英語力(スピーキングやライティング力)が問われるTOEFLやIELTSといったような試験では、結果が出せない人は多くいます。
理由は簡単で、本当の英語力を伸ばせていないからです。TOEICは本物の英語力が身についた後で対策をすればすぐに高得点を取得できます。
英語力を伸ばしたい人は以下の記事を参考にしてください。
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まとめ
今回はそれぞれの試験の違いや目的、英語力と資格の関係等を解説してきました。
本記事のおさらい
- 留学が目的ならTOEFL IBTかTOEFL ITP、またはIELTSを受ける。
- 就職や昇進、大学院入学が目的であればTOEICを受けるのが一般的。(一部外資系企業や大学院を除く)
- 資格はあくまで英語力を測る指標であって、資格取得自体が目的になると英語力は伸びない。