前回の記事では単語と文法の重要性について解説しましたが、TOEFL ITPで550点を超えたい場合は総合的に点数を取らないとかなり厳しいでしょう。そこで今回はリスニングとリーディングの具体的な勉強法について解説していきます。
本記事で解説する内容
- リスニングとリーディングを含めたTOEFL ITPの学習の全体像
- TOEFL ITPリスニングの具体的な学習法とおすすめ教材
- TOEFL ITPリーディングの具体的な学習法とおすすめ教材
注意ポイント
前回の記事はこちら↓
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あわせて読みたい〜TOEFL ITP最短攻略法〜 この2つを完璧にするだけで点数は劇的に伸びる
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目次
550点を目指すための各理想のスコア
最短でTOEFL ITP550点を目指す場合、
「試験の難易度や対策のしやすさ」と「日本人の点数傾向」を加味しなければなりません。その上で、もっとも現実的な各スコアは「リスニング50点、文法58点、リーディング57点の計550点」です。
リスニングセクションはかなり難易度が高く、点数にばらつきが出やすいので、文法とリーディングセクションで点数を安定的に稼げるようにしておきましょう。
学習の全体像
学習を始める前に、まずはTOEFL ITPリスニングとリーディングの学習の全体像を把握しておきましょう。
全体の流れ
- TOEFL テスト英単語3800でまずは単語を完璧にする
- TOEFL ITP TESTリスニング完全攻略 とTOEFL ITPテストリーディング問題攻略の内容を暗記するほどやり込む
- TOEFL ITP TEST 公式問題集を一度解いて見て、出題形式に慣れる(特にリスニングとリーディング)
- TOEFL ITPテスト完全制覇 をやりこみ、様々な問題に慣れる
- 最後にもう一度公式問題集を解いて復習する
「まずはいきなり公式問題集を解いてみろ」という人がよくいますが、これは無謀すぎます。何も単語を知らない赤ちゃんに「とりあえずこの文章を読んでみろ」と言っても全く理解できませんよね。公式問題集は基礎知識がある上で解くことで初めて意味があるのです。また、公式問題集は値段が高い上にTOEFL ITPの場合は1度しかチャンスがありません。非常に貴重な教材となるので大事な場面にとっておきましょう。
それでは具体的に解説していきます。
リスニングの勉強方法と教材
質を高めた後に量に徹する
一般的に英語が話せる人の多くは「とにかくたくさん英語を聞け」と言います。しかしこれは大きな間違いです。
もし仮にそれが正しいのであれば、毎日海外ドラマを見ていれば英語力が飛躍的に伸びるはずです。しかし私は今までに「海外ドラマをみてただけで英語力を伸ばせました!」なんて人はまず見たことはありません。英語学習はそんなに甘くはありません。必ず質にフォーカスした後に量を重ねるようにしましょう。
そこで、まずは質を高める学習法を説明していきます。
リスニングは「聞き取り」と「意味取り」から成る
はじめに、リスニング学習の大まかな流れを下に記載しておきます。
簡単な流れ
- まず問題を解いてみる
- 自分は意味取りが苦手なのか聞き取りが苦手なのかを考える
- それぞれに応じた学習(以下に記載)を行う
- 上記を繰り返す
リスニングは大きく2つの能力からなります。1つは聞き取りの能力、もう1つは意味取りの能力です。そのため、2つのパターンに分けてそれぞれ学習法を変えてください。
単語やそもそも何を言っているかわからない(聞き取りができていない)→
聞き取りの練習が必要→
文章を見ずに聞こえてきた音を後からつけていく練習(シャドウィング)
単語はある程度聞こえるが、意味がわからない(意味が理解できていない)→
意味取りの練習→
文章を精読(リーディングと同じ)した後に文章を追いながら何度もリスニング。聞こえてはいるのでシャドウィングはあまり必要ない。
これらを意識して、まずは問題を解いてみましょう。その後で「自分にはどちらの学習が適しているのか」を確認しましょう。英語初心者の方は基本的に、聞き取りの練習→意味取りの練習の順番です。
TOEFL ITPのおすすめリスニング教材
TOEFL ITPのリスニングに関しては、以下の書籍だけで最低でも50点は取得できます。
上記の教材は少し分厚いですが、辛抱強くこなしましょう。リスニングを行う前にこの教材にでるイディオムをまずはしっかり暗記してください。また、この教材の内容を全て暗記してしまうくらい何度も繰り返し問くようにしてください。
この教材を使う手順は以下の通りです。
簡単な流れ
- まずは中身のイディオムを覚える。
- PartA、PartB、 PartCをそれぞれ1題ずつ解いてみる。
- 試験の傾向がわかった上で1つひとつのパートごとの対策をする。
- 苦手なパート(おそらくCが一番の難関)を意味取りと聞き取りに分けて何度も学習する

リーディングの勉強方法と教材
リーディングは精読→多読
リーディングにおいても基本的には「質を高めた後に量」です。
まずは1度問題を解いてみて、自分に足りないのがどのスキルなのかを把握しておいてください。
- そもそも単語がわからないという方→単語学習から。(前回の記事を参照)
- 単語はわかるが文章の意味がわからない→文法の学習。(Forestなどの高校で使用した文法書で構いません。)
初めは、とにかく1つひとつの文章をしっかり精読してください。精読とはその問題の答えがわかるという基準ではありません。「なぜそういった訳になるのか」など文法的な観点からしっかり説明できるくらいを基準に置くようにしてください。
上記2つの手順で文法知識と単語知識をしっかり身につけた上で多読に移ります。多読する際はとにかくスピードを意識しましょう。特にTOEFL ITPのリーディングは問題数に対して時間が短いため、かなりの速読力が問われます。
TOEFL ITPのおすすめリーディング教材
リーディングに関しては以下の教材を使って学習を進めていきましょう。
TOEFL ITPには決まった形式の問題が出題されるため、1つひとつの形式に応じた対策が必要になってきます。この教材の素晴らしいところはTOEFL ITPのリーディングで問われるであろう「全ての問題に対しての適切な勉強方法と対策法」を丁寧に解説してくれているところです。
この教材の内容を全て暗記してしまうくらい何度も繰り返し問くようにしてください。
また、問題を解くだけでなく中身の文章を全て音読し、速読する練習をしてください。
簡単な流れ
- まずはテストを1回分解いてみる。
- 1つひとつの問題ごとの対策法を覚えていく。
- 苦手分野をあぶり出し、何度も精読と速読。
- 残りのTEST2回分で上記をくり返す。

公式問題集で仕上げる
どんな試験も1回受験するごとに費用と時間というコストがかかってきます。それはこのTOEFL ITPテストも同じです。その一回分を受けることができるというのは非常に貴重です。また、本番の試験は答えを確認することはもちろんできません。しかし、公式問題集であれば答え合わせができます。そういった点でも非常に重要ですよね。
どんな試験も必ず公式問題集を解いて、実際の問題形式になれなければなりません。この過程でしっかり苦手な問題等を把握し、本番に備えましょう。
もっとたくさん問題を解きたい人へ
時間に余裕のある人は、仕上げとして以下の参考書まで勉強しておくとさらに高得点を目指せるでしょう。
筆者の感覚なのですが、この問題集の速さや難易度はかなり本番に近いと感じました。そのため上記に挙げてきた問題集を完璧にこなした後に時間と余裕がある場合は、この問題集も解いておくと試験で良い結果を得られるでしょう。
注意ポイント
上記の教材は時間的に余裕がある場合のみで、基本的には各セクション1つの教材を完璧にするようにしましょう。
まとめ
今回はTOEFL ITPのリスニングとリーディングの勉強方法について解説しました。
本記事のおさらい
- 最短でTOEFL ITPを攻略する場合、リーディングと文法で点数を稼ごう。
- リスニングは聞き取りと意味取りを意識しよう。
- リーディングは精読→多読+速読の順番で学習しよう。
- 公式問題集で実際の試験に慣れよう。
- 問題をもっと解きたい場合は他の教材も試していいが、その前にまずは1つの教材を完璧にしよう。
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